ため息 2005 12 20
今年の夏頃から、株式市場にとって、
最大のリスクとは、米国株安ではなく、システム障害だと、
何度も何度も、訴え続けたのに、誰にも相手にされず、
本当に、ため息というか、無力感を感じます。
こういうことを強く訴えたのは、
私自身、若い頃は、システムエンジニアだったからです。
小さなトラブルを放置すると、やがて、それが大きなトラブルにつながる。
こういうことは、何度も経験しました。
ハイテク王国日本なのに、システム障害に悩まされるとは、悲しいことです。
聞くところによると、今日も、ヘラクレス市場で、
約定通知や注文訂正が、大幅に遅れたそうです。
時間帯によっては、10分程度遅れたようです。
「約定した」と思っても、通知が、いつまでたっても来ないのでは、不安になるでしょう。
一方、ジャスダック市場においては、相変わらず、板情報が遅れているそうです。
株価が急上昇する時は、もう買われて存在しないのに、売り板が残っているのです。
つまり、株価表示に、板情報がついていけなくて、遅れてしまうのです。
各市場において、こうした問題点が、相変わらず、放置されたままです。
これでは、まるで、発展途上国のシステムなのかと思ってしまいます。
本当に、最大のリスクとは、米国株安ではなく、システム障害だと思います。
さて、懸念があります。
これは、昨年、あったそうですが、
会社員が冬休みに入って、デイトレーダーに変身すると、
市場参加者が急増して、システムの反応が遅くなってしまったそうです。
こうした問題が、今年も、発生しないように祈ります。
これはハイテクの問題なのに、「神頼み」しなければならないとは、実に悲しい。
本当にハイテクの問題なのに、「神頼み」が必要とは・・・・・。